
仕事初めてなのに誰も教えてくれない・・・

自分で考えて動け?
何も知らないのに無理だろ・・・
そんなふうに悩んでいませんか?
社会人になって間もない頃、仕事を教えてもらえない、放置されているように感じる場面は意外と多くの人が経験します。
そして、その不安を誰かに相談したときに言われるのが…
「甘えじゃない?」
この記事では、「仕事を教えてくれない」「聞きづらい」「甘えだと思われたくない」と悩むあなたに、具体的な対処法をお届けします。
仕事を教えてくれない理由は?
まず知っておいてほしいのは、「教えてくれない=○○が悪い」という単純な話ではないということ。
実際には、原因は大きく2つに分けられます。
【パターンA】職場側に原因があるケース
理由 | 内容 |
---|---|
🔹 上司や先輩が忙しすぎる | 人手不足や教育コストが足りず、教える時間がとれない |
🔹「自分で学べ」文化がある | 「見て覚えろ」「聞かないなら教えない」スタイルが根強い |
🔹 教えるスキルがない | 優しい人でも教えるスキルは別物。伝えるのが苦手な人も多い |
【パターンB】自分に改善点があるケース
状況 | 見直しポイント |
---|---|
受け身すぎると思われている | 自分から質問・報告をしていない/待ち姿勢が強い |
メモを取らない、反応が薄い | 教える側が「伝わってない?」と感じてしまう |
忙しいタイミングで話しかけている | 配慮が足りないと思われることもある |
💡 大切なのは、「どっちが悪いか」を決めることではありません。
「改善できるところはある?」と冷静に見直す視点を持つことが、自分を守ることにつながります。
見極めよう。これは「努力で変えられる」or「職場の限界」?
次のチェックポイントで、「自分の努力で改善できそうなポイントがあるか?」を整理してみましょう。
【セルフチェック】
チェック項目 | YES / NO |
---|---|
わからないことを、具体的に質問しているか? | ◯ / ✕ |
メモやログを残して、再質問を避けているか? | ◯ / ✕ |
相手の時間帯や状況に配慮して声をかけているか? | ◯ / ✕ |
自分なりの考えを持ってから相談しているか? | ◯ / ✕ |
✅ YESが多い → 職場環境の問題かも
✅ NOが多い → 自分側の「伝え方」「動き方」を見直すと改善するかも!
職場環境に問題があるときの対処法 “一人で抱えない”が最優先
「教えてもらえない」「放置される」「ミスしてもフォローがない」——
それが一時的なことではなく、明らかに職場全体の体制や文化の問題だった場合、あなた一人でなんとかしようとするのは、正直とても難しいです。
この章では、そんなときに取るべき現実的なステップをご紹介します。
① まずは「信頼できる他の人」に相談する
💬「誰に話しても無駄かも…」
そう思うかもしれませんが、“誰にも言わない”が一番危険です。
- 同期、別部署の先輩、人事など
- 「聞いてくれるだけでいい」と伝えればOK
✅ ポイント:記録を残しておく
自分がどんな状況で、何を試して、何が起こったかをメモしておくと、客観的に話しやすくなります。
② 「問題がある」と気づいてもらう伝え方をする
ただ「つらい」「教えてくれない」と言うだけだと、「若手のワガママ」と受け取られてしまうこともあります。
🔹 伝え方の例:
「〇〇の作業で指導や確認がなく、進め方が不安なまま業務を続けています。
自分なりに調べて進めてはいるのですが、ミスが起こるリスクが高いと感じています」
→ “自分の立場”と“職場側のリスク”の両方を示すと、建設的に受け取られやすくなります。
③ 状況が変わらない場合の選択肢も「甘え」ではない
何度も相談しても改善されない、心身に支障が出てきた──
そんな時は、“辞める・休む・異動する”という選択肢も、自分を守る立派な行動です。
選択肢 | 備考 |
---|---|
✅ 転職を考える | 同じ業界でも教育体制が整った企業は多く存在します |
✅ 部署異動を申し出る | 人事に状況を説明し、“学び直せる部署”を希望する |
✅ 休職も検討する | メンタル・体調を優先すべきタイミングがある |
あなたが今感じている「おかしいな」「このままで大丈夫かな」という違和感は、あなたの中の健全な防衛反応です。
「甘え」ではありません。
📢 職場が悪いのに自分を責め続ける必要はありません。
そのエネルギーは、より自分が学べて、成長できて、安心して働ける環境を見つけるために使ってくださいね。
自分にも原因があるかも?と感じたら “伸びる人”がやっている見直し習慣
「自分から動けていなかったかも…」
「質問の仕方がよくなかったのかも…」
そう思ったあなたは、すでに“伸びしろ”に気づいている人です。
大丈夫。少しの工夫で、環境との関係性も大きく変わります。
① 「聞き方」を変えるだけで、反応がガラッと変わる
ただ「わかりません」ではなく、
自分なりに考えた上で聞くことで、教える側の印象は大きく変わります。
📘 悪い例(丸投げ)

これ、どうやればいいですか?
✅ 良い例(提案+確認型)

やり方を自分なりに調べてみたんですが、この方法で進めて大丈夫でしょうか?
👉 相手の「教える労力」が減ると、反応が柔らかくなります。
② 聞いたことを記録に残す=信頼される第一歩
何度も同じことを聞いてしまうと、相手に負担をかけてしまいます。
✅ 対策:
- スマホやメモ帳で【聞いた内容+やり方+注意点】を簡単に残す
- 自分用の“マニュアルノート”を作って、いつでも振り返れる状態にする
💡「あの件、メモに残して確認したのですが…」と伝えると、“ちゃんと覚えようとしてる人”という印象に変わります。
③ タイミングと距離感を見極める
人間関係で見落とされがちなのが、話しかけるタイミングと空気です。
忙しくしてる人は、心の余裕もありません。こちらが少し気を使いましょう。
状況 | 見直しポイント |
---|---|
いきなり話しかけている | → 「今少しお時間ありますか?」の一言を添える |
相手が明らかにバタバタしているときに話しかけている | → チャットやメモで“あとでOK”な伝え方も選択肢に |
✅ 「伝え方を変える」だけで、聞きやすさも教えてもらえる確率も上がります。
④「自分ばかり反省してしまう」あなたへ
改善点に気づけることは素晴らしいですが、反省=自己否定ではありません。
反省すべき点を見つけたら…
- 「次からはこうしてみよう」と行動に落とし込む
- 過剰に落ち込まず、できたこと・変えられたことに注目する
🔑 変えるべき点と、守るべき自尊心は分けて考えることが大切です。
「甘えじゃない?」に悩んでいるあなたへ

自分の気持ちを話したら「甘え」って言われた…。
これは、本当につらい体験です。
でも、最後に覚えておいてほしいのは、
“サポートを求めること”は、甘えではなく“必要な行動”です。
❌ 甘え=自分で何もやらないこと
✅ 要望を伝える=協働の第一歩
「聞いてもいいのかな…」「怒られそう」と思う気持ちの裏には、ちゃんとやりたい、迷惑をかけたくないという誠実さがあるはず。
あなたは間違っていません。
聞くべきことは聞いて、どんどん成長していきましょう!