【フィードバックを受け入れられない】反論する前に考えたいこと

フィードバックを受け入れられない 仕事術

「注意されると、つい言い返したくなる。」
「言っていることは分かるけど、どうしても納得できない。」

仕事をしていれば、上司や先輩から指摘を受けることがあります。

「でも、それは○○だからです」
「自分はこう思ってやりました」
「それって自分だけのせいですか?」

と、反論したくなることもあるでしょう。

逆に何も言い返せず、「自分は仕事ができないんだ」
と必要以上に落ち込んでしまう人もいます。

私は、フィードバックを受け入れることは、相手の言うことを何でも正しいと思うことではないと思っています。

大切なのは、感情的に反発する前に
「この指摘の中に、自分が使えるものはあるか」
を一度考えることです。

この記事では、フィードバックを受け入れられないときに、どう考えれば成長につなげられるのかを整理します。

指摘された瞬間は、内容より感情が先に動く

フィードバックを受けたとき、
「そんな言い方しなくてもいいのに」
と思ったことはありませんか。

仕事の内容を指摘されただけなのに、
「能力を否定された」「自分そのものを否定された」
ように感じることもあります。

すると、本来考えるべき、
「何を直せばいいのか」より先に、

  • 「自分は悪くない」
  • 「相手だって間違っている」
  • 「言い方が気に入らない」

という気持ちが出てきます。
これは珍しいことではありません。
ただ、ここで感情のまま反論してしまうと、せっかくの指摘の中に使える情報があっても拾えなくなります。

まず分けて考えたいのは、事実と、解釈と、感情です。

たとえば、
「昨日提出した資料、数字が3か所間違っていた。提出前にもう一度確認してほしい」
と言われたとします。

事実は、「数字が3か所間違っていた」。

そこに、
「仕事ができないと思われた」
「嫌われているから細かく言われた」
と考えるのは、自分の解釈です。

そして、
「悔しい」「腹が立つ」「恥ずかしい」
というのが感情です。

この3つを一緒にすると、フィードバックは受け入れにくくなります。

まずは、実際に何を指摘されたのか。

そこだけを見ることから始めた方がいいと思います。

反論する前に、まず相手の意図を理解する

私は人に教えていて、
「ここはこうした方がいいよ」と言った瞬間に、
「でも僕はこう思います」と返されたことがあります。

もちろん、自分の考えを持つこと自体は悪くありません。

でも、まだその仕事を十分にできるようになっていない段階なら、私はまず一度やってみた方がいいと思っています。

なぜそのやり方をするのか。
何を避けるための手順なのか。
経験していないと分からないこともあります。

だから、指摘を受けた瞬間に、
「自分はこう思う」と返す前に、一度、

  • 「なぜそうするんですか?」
  • 「どの部分が問題でしたか?」
  • 「次はどうすればいいですか?」

と聞く。

まず相手の考えを理解する。

そのうえで、
「なるほど。でも、この場合はこうした方がいいと思うのですが、どうでしょう」と話せばいい。

反論することが悪いのではありません。

理解する前に反論すると、自分が学べるものまで拒否してしまう。

そこが問題だと思います。

一度やってみてから判断しても遅くない

仕事には「型」があります。

最初から、「自分はこの方がやりやすい」と自己流で進めるより、まず教えられた方法をやってみる。
その方が早く身につくことがあります。

私自身、型を身につけてから、型を破ればいいと思っています。

一度やってみた結果、
「この方法だと時間がかかる」
「この現場では別のやり方の方がいい」
と分かったなら、そのとき改善を提案すればいい。

何も知らない段階で、
「自分のやり方の方がいい」と言うのと、
実際に両方やったうえで、
「こちらの方が効率がいい」と言うのでは、説得力が全然違います。

フィードバックも同じです。

納得できないからといって、その場ですぐ捨てる必要はありません。

一度試してみる。
それでも違うと思ったら、自分なりの理由を持って話す。
それでいいと思います。

フィードバックは全部受け入れなくていい

ここまで、「まず聞く」「一度やってみる」と書いてきました。

でも、どんな指摘でも受け入れなければならないわけではありません。

中には、

  • 人格を否定する。
  • 人によって言うことが変わる。
  • 具体的な改善点がない。
  • ただ感情をぶつけている。

そんな指摘もあります。

たとえば、「この資料はここが分かりにくい」
なら仕事へのフィードバックです。
でも、「だからお前はダメなんだ」
と言われたら、仕事の改善とは別の話です。

受け入れるべきなのは、
自分の仕事を良くするために使える情報です。

相手の感情や人格否定まで、自分の中に取り込む必要はありません。

また、相手の指摘が間違っていることもあります。
その場合も、「全部正しいと思わなければ」と無理に納得する必要はありません。

まず内容を確認する。

使えるところは使う。

違うところは、理由を整理して伝える。

そのくらいでいいと思います。

落ち込むより「次に何を変えるか」を決める

フィードバックを受けたあと、

  • 「ああ言われた」
  • 「評価が下がったかもしれない」
  • 「自分は向いていないのかな」

と考え続けても、仕事はあまり良くなりません。

私は、指摘を受けたら、次から何を変えるかまで決めた方がいいと思っています。

たとえば、「報告が遅い」と言われたなら、
次からは問題が起きた時点で一度報告する。

「資料が分かりにくい」と言われたなら、提出前に結論が最初に書かれているか確認する。

「確認不足が多い」と言われたなら、提出前のチェック項目を作る。

フィードバックは、「あなたはダメです」という通知ではありません。

本来は、
今のやり方をどう修正するかを知るための材料です。

だったら、必要なのは落ち込み続けることではなく、
「次はどうする?」を決めることです。

失敗したときに犯人探しより次の対応を考えることについては、こちらの記事でも書いています。

【犯人探しでは解決しない】仕事ができる人は「次どうする?」を考える 
仕事でミスが起きたとき、「誰が悪いか」を探していませんか?犯人探しでは問題は解決しません。本当に大切なのは、原因を見つけ、再発防止につなげること。仕事でも人間関係でも役立つ「次どうする?」という考え方を解説します。

フィードバックを受け入れることは、従うことではない

フィードバックを受け入れられないとき、無理に「自分が全部悪い」と思う必要はありません。

  • まず事実を見る。
  • 相手が何を伝えたいのか確認する。
  • 使える指摘なら、一度試してみる。
  • そのうえで納得できないことがあれば、自分の考えを伝える。

これでいいと思います。

最初からすべて反論してしまえば、学べるものまで失います。
逆に、全部を自分のせいにして受け入れてしまえば、必要以上に自分を責めることになります。

大事なのは、その中間です。

フィードバックは、相手に従うためのものではなく、
自分の仕事を良くするために使うもの。

使える部分は持ち帰る。

使えない部分は捨てる。

そして一つでも次の行動を変える。

それができれば、フィードバックを受けた意味は十分あると思います。

 

タイトルとURLをコピーしました