「自分を追い込めば成長できる。」
そんな言葉を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、「自分を追い込む」と聞くと、
- 気合や根性で頑張ること
- 無理をして限界まで努力すること
そんなイメージを持つ人も多いと思います。
でも、私は少し違います。
私にとって「自分を追い込む」とは、
自分が逃げられない状況を作ることです。
実際、私はこれまで何度も、この方法で目標を達成してきました。
意志が強かったから続けられたわけではありません。
逃げ道をなくしたとき、人は思っている以上の力を発揮します。
この記事では、私自身の実体験をもとに、
「自分を追い込む」とはどういうことなのか、そして、なぜ「逃げられない状況」が人を成長させるのかをお話しします。
資格試験で気づいた「追い込む」の本当の意味
私がこの考え方を強く実感したのは、一級施工管理技士の資格試験でした。
正直に言うと、この資格がないと仕事ができないわけではありません。
一番の理由は、
「名刺に一級施工管理技士と書きたかった。」
それだけです(笑)。
そこで私は、試験に申し込み、約5万円の講座も申し込みました。
今思えば、この時点で自分を追い込んでいたのです。
お金を払った以上、「やっぱりやめよう」とは簡単に言えません。
さらに資格試験には、動かせない試験日があります。
「今日はやる気が出ないから、来月頑張ろう。」
そんな言い訳は通用しません。
試験日は待ってくれないからです。
そして途中から私の一番のモチベーションは、
「5万円を無駄にしたくない。」でした。
立派な理由ではありません。
でも、その気持ちが毎朝机に向かわせ、過去問を解き続ける原動力になりました。
結果として、無事に合格することができました。
振り返ると、私は意志が強かったわけではありません。
お金を払い、試験日という締め切りに追われ、
自分が逃げられない状況を作っていたのです。
締め切りがない目標ほど、自分で締め切りを作る
試験には試験日という締め切りがあります。
でも、趣味には締め切りがありません。
私には趣味で書いている小説がありました。
書き始めたものの、どうしても結末が思いつかず、途中で止まっていました。
「完結させたい。」
その気持ちはあるのに、締め切りがないから、今日書かなくても誰にも迷惑はかかりません。
そんな状態が続いていました。
そこで私は思い切って、小説投稿サイトへ公開することにしました。
すると、少しずつ読者が付き始めました。
「毎日楽しみにしています。」
そんなコメントや反応を見て、
「待ってくれている人がいるなら、毎日更新しよう。」
そう決めたのです。
誰かに言われたわけではありません。
自分で締め切りを作り、自分を追い込んだのです。
すると不思議なことに、止まっていた物語が少しずつ動き始めました。
書き続けるうちに、それまで思いつかなかった結末も見えてきて、最後まで書き切ることができました。
ここでも私を動かしたのは、意志の強さではありません。
「毎日更新する」という自分との約束と、楽しみに待ってくれている読者の存在でした。
「逃げられない仕組み」は誰でも作れる
ここまで読むと、
「自分には資格試験も、小説を書く趣味もない。」
そう思った人もいるかもしれません。
でも、大丈夫です。
「逃げられない状況を作る」という考え方は、どんなことでも使えます。
例えば、
- 資格試験なら、先に申し込む。
- ダイエットなら、ジムを契約する。
- ブログなら、「毎週日曜日に公開する」と決める。
- 英語の勉強なら、毎週先生とのレッスンを予約する。
どれも共通しているのは、
「やる気が出たら始める」のではなく、「やらざるを得ない状況を先に作る」ことです。
人は未来の自分を過信しがちです。
「来週から頑張ろう。」
「時間ができたら始めよう。」
そう思っていても、来週の自分も今日の自分と同じように忙しく、疲れています。
だから私は、未来の自分に期待するのではなく、今の自分が未来の自分の逃げ道をなくすようにしています。
意志の強さは必要ありません。
必要なのは、行動できる環境を作ることです。
自分を追い込むとは、自分を信じないこと
私は長い間、
「自分を追い込む=気合や根性で頑張ること」
だと思っていました。
でも、資格試験や趣味の小説を通して分かったのは、少し違うということです。
私にとって自分を追い込むとは、
「逃げられない状況を自分で作ること」でした。
試験日を決める。
お金を払う。
読者に約束する。
どれも、自分を苦しめるためではありません。
未来の自分が行動しやすくなるように、今の自分が仕組みを作っていただけです。
もし今、
「続かない。」
「自分は意志が弱い。」
そう悩んでいるなら、自分を責める必要はありません。
まずは、自分を変えようとするのではなく、
逃げられない仕組みを一つ作ってみてください。
その小さな仕組みが、きっとあなたを目標まで連れて行ってくれるはずです。

