仕事をしていると、
「もう少し考えてから提出しよう。」
「もう少し完成度を上げてから相談しよう。」
そんなふうに、手が止まることはありませんか?
そうしてるうちに締め切りが迫って焦る。
私は昔、まさにそんな人間でした。
何かを提出するときは、できるだけ完成度を上げる。
企画も資料も、とにかく作り込む。
そして提出するときは決まって、
「まだたたき台なんですが……。」
と言う。
でも今思えば、あれは100%を目指したたたき台でした。矛盾してますね(笑)
「こんなもんか。」
「仕事できないな。」
そう思われるのが嫌だったんです。
だから、人に見せる前に、自分一人で100点を作ろうとしていました。
100%のつもりで出しても、結局直される

時間をかけて資料を作る。
何度も見直す。
言い回しも修正する。
「これなら大丈夫。」
そう思って提出する。
すると返ってくるのは、
「ここ変えよう。」
「この順番の方がいいね。」
「これも追加しよう。」
……。
いや、結局直されるんかい(笑)。
100%だと思って出したものが、普通に修正される。
しかも、自分では気づけなかった指摘ばかりです。
頑張って作った分だけ、
「ここまでやったのに、まだ直されるのか……。」
と、余計にメンタルも削られます。
でも今なら分かります。
悪かったのは、修正されたことじゃありません。
一人で100点を作ってから見せようとしていたことです。
仕事は、一人で完成させるものではありませんでした。
考え方が変わった出来事

今でも忘れられない出来事があります。
ある商品の設計をしていたときです。
どうしてもコストが合いませんでした。
「あっちを削れば強度が落ちる。」
「こっちを変えると組み立てにくい。」
2〜3日、一人で悩み続けました。
ようやく、「これしかない。」
という案ができて、人に見せたんです。
すると返ってきたのは、
「これ、ここをこうしたらもっとコストダウンできるんじゃない?」
拍子抜けしました。
何日も悩んでいたことが、その場で解決してしまったんです。
その瞬間に思いました。
「もっと早く見せればよかった。」
仕事は発表会じゃない

その経験をして、考え方が変わりました。
仕事は発表会じゃない。
一人で答えを書くテストでもない。
みんなで正解を作っていくものです。
資料は議論を始めるためのもの。
企画は意見を集めるためのもの。
設計も、一人で完成させるものではありません。
いろんな人の経験や視点が入ることで、もっと良いものになっていく。
だから途中で見せる。
途中で相談する。
その方が結果的に完成度も高くなるんです。
「相談する=仕事ができない」は間違いだった

昔の私は、
相談することを少し恥ずかしく思っていました。
「うまく説明できないから相談できない。」
そう感じる人は、言語化能力を鍛えるだけでも仕事はかなり変わります。
「まだこんなレベルなの?」
と思われる気がしていたからです。
でも今は逆だと思っています。
仕事ができる人ほど、
- 方向性を確認する。
- 途中で相談する。
- 人の意見を取り入れる。
完成してから見せる人より、
完成する前に巻き込める人の方が、仕事は早い。
そして、良いものができます。
慎重になるべき仕事はもちろんある

もちろん、何でも勢いで進めればいいわけではありません。
例えば、
- 契約書へのサイン
- 大きなお金を動かす判断
- 人の採用
- 会社の方向性
こういうことは慎重に考えるべきです。
でも、
- 資料の初稿
- 企画のたたき台
- 設計の方向性
- 上司への相談
これらは違います。
むしろ、早い段階で人の意見をもらった方が、結果は良くなります。
まとめ
昔の私は、
「仕事ができない。」
そう思われたくなくて、一人で100%のたたき台を作っていました。
でも仕事は発表会ではありません。
完成品を披露する場所ではなく、
みんなでより良いものを作る場所です。
もし今、一人で考え込んでいる仕事があるなら、一度だけ周りに見せてみてください。
もしかすると、あなたが何日も悩んでいることを、
誰かが30秒で解決してくれるかもしれません。
また、「他人を変えよう」と頑張るより、自分の考え方や行動を変えた方が仕事は驚くほどスムーズに進みます。こちらの記事でも詳しく書いています。



