【仕事】指示待ちと言われた人へ|「自分で考える」とは何をすること?

指示待ち 自分で考える 仕事術

「もっと自分で考えて動いて。」

仕事をしていると、こんなことを言われることがありませんか。

そして勝手にやれば、

「確認してから進めて。」と言われる。

確認すれば、
「それくらい自分で考えて。」と言われる。

では、いったいどこまで自分で考えればいいのでしょうか。

私は、自分で考えることと、自分で勝手に決めることは別だと思っています。

仕事で求められる「自分で考える」は、正解を一人で当てることではありません。

仕事の目的を理解する。

今の状況を見る。

次に必要なことを考える。

自分なりの案を持つ。

自分では決められないところだけ確認する。

これができれば、十分「自分で考えて仕事をしている」と私は思います。

指示待ちの人が、何も考えていないとは限らない

「指示待ち。」
という言葉は、あまり良い意味では使われません。

  • 「自分から動かない。」
  • 「やる気がない。」
  • 「言われたことしかやらない。」

そんなイメージを持たれがちです。

でも私は、指示を待っている人が、必ずしも何も考えていないとは思いません。

特に新人や、まだ経験が浅い人なら、

  • 「勝手にやったら怒られるかもしれない。」
  • 「間違えたら迷惑をかけるかもしれない。」
  • 「ここは自分で決めていいのか分からない。」

そんな不安から止まっていることもあります。

仕事を覚えていない段階では、どこまで自分で判断していいのか分からなくて当然です。
ただし、いつまでも、
「終わりました。次は何をすればいいですか?」
だけを繰り返していると、自分で判断する練習はできません。

最初は分からなくてもいい。
でも少しずつ、「次は何をすればいいだろう。」
と考える癖はつけた方がいいと思います。

「自分で考える」は正解を当てることではない

「自分で考えて。」と言われると、
「上司が考えている正解を当てなければいけない。」と思ってしまう人もいるかもしれません。

でも、それでは考えるというより、答え当てゲームになってしまいます。

私は、自分で考えるとは、自分なりの案を一つ持つこと
だと思っています。

例えば、仕事が一つ終わったとします。

そのとき、
「次は何をすればいいですか?」と聞くのと、
「次はAを進めようと思っています。ここだけ確認してもいいですか?」
と聞くのでは、かなり違います。

後者は、ちゃんと次の仕事を考えています。
仮にAが間違っていてもいいんです。

上司から、「いや、先にBをやって。」と言われたなら、
「なぜBなのか。」を知ることができます。

その経験が、次の判断材料になります。

最初から正解する必要はありません。

考える。確認する。修正する。

これを繰り返すことで、自分で判断できる範囲が少しずつ広がっていきます。

自分で考えることと、自分で決めることは違う

ここは、かなり大事だと思っています。

自分で考えろと言われたからといって、
何でも自分で決めていいわけではありません。

仕事には、自分で判断していいことと、確認しなければいけないことがあります。

例えば、

  • 安全に関わること。
  • 金額に関わること。
  • 顧客に影響すること。
  • 納期を変えること。
  • 大きな仕様変更。

こうしたものは、失敗したときの影響が大きくなります。自分一人の判断で変えていいものではないことも多いでしょう。

一方で、

  • 決められた仕事の中で、どの順番で進めるか。
  • どの道具を先に準備するか。
  • どうすれば作業しやすいか。

そうした小さな段取りまで、毎回すべて確認する必要はありません。

私は、やり方は考える。条件を変えるなら確認する。
くらいの感覚が分かりやすいと思っています。

もちろん、どこまで自分で判断していいかは仕事によって違います。
だから分からないうちは、確認すればいい。
確認することは、受け身ではありません。

むしろ、自分で考えた上で、
「ここから先は自分の権限では決められない。」
と判断することも、仕事です。

確認しない自主性は、自主性ではなく独断になることがあります。

迷ったら「目的→現状→自分案→確認」で考える

「自分で考えろと言われても、何を考えればいいか分からない。」
そんな人は、順番を決めてしまうと考えやすくなります。

私は、次の流れで考えればいいと思っています。

1.この仕事は何のためにやっているのか

まず目的を見る。

何を完成させればいいのか。
誰のための仕事なのか。
何を守らなければいけないのか。

目的が分からないままでは、次に何をすればいいかも判断できません。

2.今どこまで終わっているのか

現状を確認します。

何が終わっていて、何が残っているのか。
次の工程に進める状態なのか。
足りないものはないか。

3.次に何が必要か

今の仕事が終わったら、その次は何が必要になるのか。

誰かに渡すのか。
確認を取るのか。
次の作業の準備が必要なのか。

一歩先を考えます。

4.自分ならどうするか

ここで、自分の案を一つ作ります。

正解でなくても構いません。

「私はAから進めた方がいいと思う。」
そこまで考えれば十分です。

5.自分で決められないところだけ確認する

最後に、「ここは確認が必要だ。」という部分だけ聞きます。

例えば、
「次はAを進めようと思っています。ただ、納期に関わるので、この順番でいいか確認させてください。」

こんな聞き方なら、自分で考えながら仕事を進められます。

全部を聞くわけでもない。
全部を勝手に決めるわけでもない。

この間にあるのが、仕事で求められる「自分で考える」だと思います。

指示待ちをやめるなら、まず一歩先だけ考える

いきなり、

  • 「周りを見て動け。」
  • 「先を読め。」
  • 「自分で仕事を見つけろ。」

と言われても、経験が少ない人には難しいと思います。
長く仕事をしている人は、経験から先が見えます。

「この作業が終わったら、次はこれが必要になる。」
「ここで準備しておかないと、あとで困る。」
そんなことが自然に分かるようになります。

でも、新人にはその経験がありません。
だから最初から何手も先を読む必要はありません。

まず、一歩先だけ考える。これでいいと思います。

  • 今やっている仕事が終わったら、次は何をするのか。
  • 明日の作業で何が必要になるのか。
  • 自分が終わったあと、次の人は何をするのか。

そこを考える。

例えば建設現場なら、今の作業だけを見ている人と、その次に入る人のことまで考えている人では、少しずつ仕事の進め方が変わってきます。

  • 必要なものを先に準備する。
  • 邪魔になるものを片づける。
  • 次の工程がやりやすい状態にしておく。

こういう小さな先回りの積み重ねが、
「言われなくても動ける人。」

につながっていきます。

最初は型を覚えてから、自分で考えればいい

私は、仕事を覚えるときに最初から自己流でやる必要はないと思っています。

まずは、教えてもらった型を覚える。
なぜそのやり方なのかを理解する。

そこから少しずつ、
「ここは自分で変えてもいい。」
「ここは絶対に変えてはいけない。」
という違いが見えてきます。

何も分からない新人に、「自分で考えろ。」だけを投げても難しいです。
考えるためには、材料が必要です。
経験もその一つです。

だから最初は、教えてもらった通りにやる。
その中で、「なぜこうするんだろう。」を理解する。

そして次は、
「この場合なら、こうした方がいいかもしれない。」と考える。

型を身につけてから、型を破る。

自分で考えて仕事ができるようになるのも、同じ順番だと思います。

確認することを、指示待ちだと思わなくていい

「自分で考えて動けと言われたから、もう質問しない方がいい。」
これは違います。

むしろ、必要なところで確認できる人の方が安心して仕事を任せられます。

何も考えず、「どうしたらいいですか?」と答えだけを求め続けるのと、

「私はこう考えています。ただ、ここは自分では判断できないので確認したいです。」
では、まったく違います。

前者は、判断を相手に丸投げしています。
後者は、自分で考えた上で確認しています。

質問することも、確認することも悪いことではありません。

大切なのは、何も考えずに答えだけを待っている状態から抜けることです。

まとめ|指示を待たない人は、勝手に動く人ではない

「指示待ち。」と言われると、「もっと動かなければ。」と思ってしまうかもしれません。
でも、そうではありません。

自分で考えるとは、何でも一人で決めることではない。

まず仕事の目的を見る。

今の状況を確認する。

次に必要なことを考える。

自分なりの案を持つ。

自分では決められないところだけ確認する。

最初は、それで十分です。

いきなり何手も先を読む必要もありません。
まずは、今の仕事の一歩先を考える。

それを繰り返せば、少しずつ「次に何をすればいいか」が見えるようになります。

指示を待たない人とは、何でも勝手に決める人ではありません。
自分で考え、自分の案を持ち、必要なところで確認できる人です。

私は、それが仕事で求められる「自分で考える」ということだと思っています。

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