「SMARTの法則って、もう古いの?」
目標設定について調べていると、そんな意見を見かけることがあります。
SMARTとは、
- Specific:具体的
- Measurable:測定可能
- Achievable:達成可能
- Relevant:関連性
- Time-bound:期限
という5つの基準で、曖昧な目標を具体化する考え方です。
私は、SMARTの法則そのものが時代遅れになったとは思いません。
ただし、SMARTだけで「自分が本当に動ける目標」まで作れるかというと、少し足りないと思っています。
なぜならSMARTは、
何を、どのくらい、いつまでにやるのか
を決めるのは得意ですが、
なぜ、それをやりたいのか
までは決めてくれないからです。
この記事では、SMARTの法則が今でも使える理由と、私ならそこに足して考える2つの視点について書いていきます。
SMARTの法則は今でも十分使える
結論から言えば、SMARTは今でも使えます。
たとえば、
「仕事を頑張る」
「今年こそ勉強する」
「いつか資格を取る」
では、何から始めればいいのか分かりません。
そこで、
何をするのか。
どのくらいやるのか。
いつまでにやるのか。
まで決める。
これだけでも、目標はかなり動きやすくなります。
特に、「やりたいことはあるけど、いつも曖昧なまま終わる」という人には、SMARTは今でも便利な考え方です。
問題は、SMARTに当てはめれば良い目標になるわけではないことです。
SMARTが整えてくれるのは、あくまで目標の形。
その目標が本当に自分の進みたい方向なのかまでは、教えてくれません。
SMARTだけでは足りないこともある
たとえば、
「3か月で5kg痩せる」という目標。
具体的で、数字で測れて、期限もあります。
SMARTとしてはかなり整っています。
でも本人が、「なぜ5kg痩せたいのか」を特に考えていなければ、途中でどうでもよくなるかもしれません。
一方で、
「来年、子どもと山に登りたい。そのために体を軽くして体力もつけたい」
なら、同じ「5kg痩せる」でも意味が違います。
数字の先に、やりたいことがあるからです。
SMARTは、目標を具体化する道具です。
でも、「そもそも、なぜその目標を選ぶのか」は自分で考える必要があります。
私ならSMARTに「意味」と「感情」を足す
私はSMARTを使うなら、さらに2つ確認します。
Meaning:その目標に、自分にとって意味があるか。
Emotion:達成したところを想像したとき、少しでも心が動くか。
SMART+MEという有名な理論がある、という話ではありません。
私ならSMARTに、この2つを足して考えるというだけです。
| 確認すること | 考えること |
|---|---|
| SMART | 何を、どのくらい、いつまでにやるか |
| Meaning | なぜ、それをやりたいのか |
| Emotion | 達成した自分を想像して、心が動くか |
たとえば、「3か月で5kg痩せる」だけではなく、
「来年子どもと山に登るために、3か月で5kg減らす」
まで考える。
これなら、数字と期限だけではなく、自分がその目標をやる理由までつながります。
目標を作る前に考えてみてほしいこと
目標を立てるとき、いきなりSMARTの5項目を埋めなくてもいいと思います。
先に、
- なぜ、それをやりたいのか
- 達成したら何が変わるのか
- 本当に自分が欲しいものなのか
を考えてみる。
そのうえでSMARTを使って、
「じゃあ、具体的に何をする?」まで落とし込む。
この順番の方が、私は使いやすいと思っています。
そもそも「自分が何をやりたいのか分からない」という場合は、まずやりたいことを整理するところから始めてもいいでしょう。

まとめ|SMARTは目標を具体化するための道具
SMARTの法則は、時代遅れだから使えない。
私はそうは思いません。
曖昧な目標を、
何を、どのくらい、いつまでにやるのか
まで具体化する方法として、今でも十分使えます。
ただ、それだけですべてが決まるわけではありません。
私はさらに、「なぜ、それをやりたいのか」
そして、
「達成した自分を想像したとき、少しでも心が動くか」
を考えます。
SMARTは目標そのものではありません。
自分が進みたい方向を、行動できる形に変えるための道具です。そのくらいの距離感で使えばいいと思います。
そして、やりたい目標が決まっても、毎日やる気が出るわけではありません。
長く続けるには、気持ちだけではなく続けられる仕組みも必要です。


