【仕事選び】「好きなことを仕事に」は本当に正しいのか? 

仕事選び 自己成長

「好きなことを仕事にしよう。」

一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
もちろん、好きな仕事ができれば理想です。

でも私は、この言葉をそのまま信じるのは少し危険だと思っています。

なぜなら、私は建設業を始めた頃、この仕事を好きではなかったからです。

体力的にもきつい。怒られることも多い。
毎日必死でした。

それでも続けていくうちに、少しずつ仕事ができるようになり、「形に残る仕事って面白い」と思えるようになりました。

だから私は思います。

好きだから続いたのではありません。
続けて、できるようになったから好きになったのです。

「好き」と「向いている」は同じではない

比べる

仕事を選ぶとき、「好きかどうか」を基準に考える人は多いと思います。
もちろん、それも大切な判断材料です。

しかし、「好き」と「向いている」は必ずしも一致しません。
好きでも苦手な仕事はあります。

逆に、最初は興味がなかったのに、やってみたら自分に合っていたという仕事もあります。

仕事の適性は、

  • 好きか嫌いか
  • 得意か苦手か

この二つだけでは判断できません。

実際に働き、経験を積み、その仕事と向き合って初めて分かることもたくさんあります。

向いている仕事も、最初は苦しいことがある

仕事 充電切れ

私が建設業を始めた頃は、本当に大変でした。

夏は暑く、冬は寒い。
筋肉痛にもなるし、腰や膝も痛くなりました。
失敗すれば怒られますし、自分だけ何もできないような気持ちになることもありました。

今思えば、あの頃の私は「向いていない」と決めつけてもおかしくありません。
でも、続けていくうちに景色が変わりました。

道具の使い方が分かるようになり、段取りを考えられるようになり、自分の仕事が建物として残っていくことにやりがいを感じるようになったのです。

だから私は思います。

今つらいことと、向いていないことは同じではありません。

向いている仕事だからこそ、最初は覚えることが多く、苦しく感じることもあるのです。

苦しさには3種類ある

とはいえ、「とにかく我慢しろ」と言いたいわけではありません。

仕事の苦しさには、大きく分けて三つあると思っています。

苦しさ内容続ける価値
成長痛まだできない、分からないことによる苦しさ
環境の苦人間関係、長時間労働、待遇など
価値観の苦仕事に意味を感じない、自分の価値観と合わない×

成長痛は、経験を積めば変わる可能性があります。

一方で、環境が悪いだけなら、会社を変えることで解決するかもしれません。

そして、一番大切なのが価値観です。

私は「形に残る仕事がしたい」という思いがありました。

だから体力的な苦しさや、厳しい先輩との人間関係はありましたが、仕事そのものを嫌いになることはありませんでした。

もし価値観まで合っていなかったら、続けることはできなかったと思います。

だから仕事がつらいと感じたら、
「何がつらいのか。」
を一度整理してみてください。

それだけで、次に取るべき行動が見えてくることがあります。

天職は「見つける」のではなく「育てる」もの

挑戦

母が昔、私にこんなことを言ってくれました。

「何でもやってみて、最後に自分が天職だと思える仕事に出会えばいい。」

当時は、ただ励ましてくれているだけだと思っていました。
でも今なら、その言葉の意味がよく分かります。

天職は、最初から用意されているものではありません。

いろいろな仕事を経験し、その中で自分が成長し、仕事を好きになり、
「振り返ってみたら、これが天職だった」と思えるものなのかもしれません。

もし私が建設業を始めて数か月で辞めていたら、「向いていない仕事だった」と結論づけていたでしょう。

でも続けたからこそ、本当の面白さに気づくことができました。

まとめ

私は、「好きなことを仕事にするな」と言いたいわけではありません。

好きな仕事に出会えた人は、とても幸せだと思います。

ただ、最初から「好きな仕事」だけを探していると、本当は自分に向いていた仕事まで見逃してしまうことがあります。

仕事選びで大切なのは、「今好きかどうか」だけではありません。

価値観が合うこと。
成長できること。

そして、続けた先で「この仕事が好きだ」と思えることです。

もし今、「仕事がつらい」「向いていないのかな」と悩んでいるなら、一度だけ自分に問いかけてみてください。

その苦しさは、本当に向いていないからでしょうか。
それとも、まだ向いていることに気づく前の苦しさなのでしょうか。

その答えは、もう少し先で見えてくるかもしれません。

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