「パーソナルブランディング」と聞くと、
SNSで自分を発信すること。
自分を有名にすること。
「私はこんなにすごい人です」と見せること。
そんなイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも私は、もっと身近なものだと思っています。
たとえば職場で、
「あの機械のことなら○○さんに聞こう。」
「Excelなら○○さんが詳しい。」
「トラブルが起きたら、あの人に相談しよう。」
そうやって何かと自分の名前が結びついている状態も、立派なパーソナルブランドです。
自分を大きく見せる必要はありません。
大切なのは、
「この人は何ができる人なのか」
「何を大事にしている人なのか」
が周りに伝わっていることです。
この記事では、パーソナルブランディングとセルフブランディングの違いから、会社員でもできるブランドの作り方まで紹介します。
パーソナルブランディングとセルフブランディングの違い
まず、「パーソナルブランディングとセルフブランディングは何が違うの?」という疑問から整理しましょう。
この2つは、使う人によって少し意味が違います。
パーソナルブランディングは、
自分の強み・専門性・価値観を相手に伝え、信頼や評価につなげていくこと。
セルフブランディングは、
自分自身で、自分の見せ方や発信の仕方を考えること。
という意味で使われることがあります。
ただ、実際にはかなり近い言葉です。私は、無理に細かく使い分けなくてもいいと思っています。
この記事ではまとめて、
「自分という人間が、何をする人なのか伝わる状態を作ること」として考えます。
言葉の違いを覚えるより、その状態をどう作るかの方が大切です。
パーソナルブランディングは自分を良く見せることではない
パーソナルブランディングという言葉が少し怪しく聞こえるのは、「自分をブランド化する」という響きのせいかもしれません。
なんとなく、実際より立派に見せる。肩書きを盛る。
成功しているように演出する。
そんなイメージがあります。
でも、それをやると長続きしません。
実際にはできないことを「できます」と言っても、仕事をすればすぐ分かります。
詳しくないことを専門家のように語っても、いずれボロが出ます。
だから私は、パーソナルブランディングは、自分を大きく見せることではなく、自分の持っているものを分かりやすく伝えることだと思っています。
何ができるのか。何を経験してきたのか。
何を大切にしているのか。
そこに嘘がなければいい。
ブランドを作るからといって、別人になる必要はありません。
会社員にもパーソナルブランディングはある
「ブランド」と聞くと、経営者やフリーランス、インフルエンサーの話に感じるかもしれません。
でも、会社員にも普通にあります。
たとえば、
- 「あの人は仕事が速い。」
- 「あの人は説明が分かりやすい。」
- 「あの人に任せれば抜けがない。」
- 「あの分野なら誰より詳しい。」
これも全部、その人に対するイメージです。
つまり、ブランドです。
そして仕事では、このイメージが意外と大きな意味を持ちます。
新しい仕事を誰に任せるか。
困ったとき誰に相談するか。
重要な仕事に誰を入れるか。
そのとき、「○○なら、あの人」
と思い出してもらえる人は強い。
もちろん、何でもできる必要はありません。
一つでもいいんです。
Excelに詳しい。新人教育が得意。
現場調整を任せられる。文章を書くのがうまい。
機械に詳しい。数字に強い。
そういうものを一つずつ積み上げていけばいい。
ブランドは肩書きより行動で作られる
「○○の専門家です。」
と自分で名乗ることはできます。
でも、それだけではブランドにはなりません。
周りから、「確かにこの人は○○に詳しい。」と思われて、初めて意味が出てきます。
つまり、ブランドは名乗って作るものではなく、
行動の積み重ねで作られるものです。
これは「何者かになりたい」という話にもよく似ています。
先に肩書きを決めるのではなく、まず何かをやる。
続ける。結果を作る。
その後から、「この人は○○をする人だ。」という認識がついてきます。
肩書きが自分を作るのではありません。
積み上げたものに、あとから名前がつきます。
何を大事にする人なのかもブランドになる
パーソナルブランドになるのは、技術や資格だけではありません。
仕事に対する考え方も、その人のブランドになります。
たとえば、
- 確認を怠らない人。
- 約束を守る人。
- 失敗したときに言い訳せず対応する人。
- 部下をちゃんと育てる人。
- 難しい話を分かりやすく説明する人。
そういう仕事の姿勢も、「あの人はこういう人だ。」という評価につながります。
私自身、このブログで仕事や自己成長について書いています。
最初から、「こういう思想のブログにしよう。」と完璧に決めていたわけではありません。
でも記事を書き続けていると、
- 失敗したら犯人探しより次どうするか考える。
- 分からないことは確認する。
- 他人と比べるより昨日の自分と比べる。
- 型を身につけてから自分流を考える。
- 何者かになりたいなら、まず何かをやる。
そういう自分の考え方が少しずつ見えてきました。
これも一つのブランドだと思っています。
「この人なら、たぶんこう考えるだろうな。」
そこまで伝わるようになれば、その人らしさはかなり強い。
パーソナルブランドを作る4つの考え方
では、自分のブランドをどう作ればいいのか。
私は、難しく考えなくていいと思います。
まず考えたいのは、次の4つです。
1.何ができるのか
まずは、自分の持っているものを整理します。
資格。経験。技術。知識。得意な仕事。
人からよく聞かれること。
特別な能力でなくても構いません。
自分では普通だと思っていることでも、周りより詳しいことがあります。
2.何を大事にしているのか
次に、自分の判断基準です。
- スピードを大事にする。
- 正確さを大事にする。
- 相手への説明を大事にする。
- 育成を大事にする。
- 現場を大事にする。
こういうものも、その人らしさになります。
3.誰の役に立てるのか
強みは、使う相手がいて初めて価値になります。
「私はExcelが得意です。」だけで終わらず、
「集計作業を楽にできる。」
「他の人でも使える表を作れる。」
まで考える。
自分が何を持っているかだけでなく、それで誰を助けられるか。
ここまで考えると、ブランドが実際の仕事につながります。
4.同じことを続ける
そして一番大事なのが、継続です。
一度だけいい仕事をしても、「あの人は○○の人」とはなかなか思われません。
何度もやる。何度も発信する。何度も結果を残す。
そうして少しずつ認識されていきます。
ブランドは、一日ではできません。
自分を偽って作ったブランドは続かない
パーソナルブランディングで気をつけたいのは、
なりたい自分と、今の自分を混同しないことです。
「こう見られたい。」
という理想を持つのは構いません。でも、まだできないことまで「できます」と言う必要はない。
経験が浅いなら、「今勉強しています。」でいいんです。
実績が少ないなら、これから積めばいい。
無理に強そうに見せる必要もありません。
自分を偽って作ったブランドは、その自分を演じ続けなければいけなくなります。それは疲れます。
それより、
今ある自分を土台にして、少しずつ強くしていく。
その方が長く続きます。
人脈があるとブランドは広がりやすい
良い仕事をしていても、誰にも知られていなければ仕事につながらないことがあります。
逆に、「あの人、○○に詳しかったな。」
と誰かに思い出してもらえれば、そこから仕事や人を紹介してもらえることがあります。
つまり、
人脈とパーソナルブランディングは相性がいい。
- 人脈を広げる。
- 自分が何をする人なのか知ってもらう。
- 信頼される仕事をする。
- また誰かに紹介される。
この繰り返しです。
だから人脈も、「とにかく知り合いを増やせばいい。」
という話ではありません。
誰かに思い出してもらえる自分になっておくこと。
こちらの方が大切です。
まとめ|「この人なら」と思われるものを一つ作ろう
パーソナルブランディングというと、難しいマーケティングの話に聞こえます。
でも、やることは意外とシンプルです。
- 自分には何ができるのか。
- 何を大事にしているのか。
- 誰の役に立てるのか。
それを、行動で積み上げていく。
無理に有名になる必要はありません。
SNSで毎日発信する必要もありません。
立派な肩書きを作る必要もありません。
まずは、「○○なら、この人に聞こう。」
と思ってもらえるものを一つ作る。
そこからで十分です。
自分を良く見せるより、実際にできることを増やす。
そして、それを周りに知ってもらう。
私は、それが一番長く続くパーソナルブランディングだと思っています。



