【ビジネスアイデアが思いつかない】「困りごと」から考えれば見つかる

ビジネスアイデア 仕事術

「もっと収入を増やしたい。でも、何をすればいいんだろう。」

「起業してみたい。でも、肝心のビジネスアイデアが思いつかない。」

何か新しいことを始めようとすると、まずここで止まる人は多いと思います。

私も仕事で新しい製品や売り方を考えることがあります。でも実際には、
「よし、今日は新しいビジネスアイデアを考えるぞ」
と机に座って、ゼロから画期的なものを思いつくことはほとんどありません。

むしろ、新しい製品につながったのは、
「こういうことで困っているんだけど、どうにかできない?」という顧客からの相談だったり、

「もっとこうだったら仕事が楽なのにな」
と現場で自分が感じた不便だったりします。

私は、ビジネスアイデアは無理にひねり出すものではないと思っています。

「何を売ろう」と考えるより、「誰が何に困っているか」を探した方が早い。

そこから考えてみましょう。

ビジネスアイデアは「何を売るか」から考えない

ビジネスアイデアが思いつかないとき、

「何か儲かるものはないかな」
「今から始めるなら何がいいかな」
と考えてしまいがちです。

でも、これだとなかなか答えが出ません。世の中には、すでに商品もサービスも山ほどあるからです。

その中から突然、「誰も思いついていない新しいものを考えよう」としても難しい。

私はむしろ、「今、誰が何に困っているんだろう」と考えた方がいいと思っています。

「これ、毎回2人がかりなんだよね」
「この作業、もっと早くできない?」
「毎回ここをやり直すのが面倒なんだよ」
「もっと簡単に使えるようにならないかな」

こういうところに、ビジネスの種があります。

ビジネスは結局、誰かの問題を解決して、その対価としてお金をもらうものです。

最初に探すべきなのは、商品ではなく問題です。

顧客の「困っている」はアイデアの種になる

私が仕事で関わってきた新製品も、最初から「新しい商品を作ろう」と思って生まれたものばかりではありません。

顧客から、「こういうことで困っているんだけど、何とかできない?」と相談されたことがきっかけになったものがあります。

これって、ものすごく分かりやすいビジネスの種です。

すでに困っている人がいる。しかも、その人自身がわざわざ相談してくるくらい困っている。

だったら、その問題を解決できるものを考えてみる。
もし同じことで困っている会社や人がほかにもいるなら、一つの相談から商品になる可能性があります。

だから私は、顧客からの相談を単なる「問い合わせ」とは考えません。
「それ、ほかの人も困っているんじゃないか?」
と考えます。

一人の困りごとは、一人だけの困りごととは限りません。

要望ではなく「なぜ必要なのか」を考える

ここは、ビジネスアイデアを考えるうえで特に大事だと思っています。

例えば顧客から、「もっと軽いものが欲しい」と言われたとします。そこで、「じゃあ軽くしよう」とすぐに答えを出すのではなく、まず理由を聞きましょう。

「なぜ軽くしたいんですか?」
すると、最初の要望だけでは見えなかった話が出てきます。

「重くて、扱える人が限られているんです」
という話なら、さらに、
「扱える人を増やしたいということですか?」
「人手不足が問題なんですか?」と聞いていく。

すると、「男女を問わず扱えるようにして、雇用の幅を広げたい」という本当の目的が見えてくるかもしれません。

別の顧客なら、
「重量を減らして、一度にもっと運びたいんです」という話になるかもしれない。

その場合は、本当に解決したいのは軽量化そのものではなく、輸送量を増やして、運賃を下げることです。

同じ「軽くしてほしい」という要望でも、理由はまったく違います。だから私は、顧客の要望を聞いたときに、その言葉だけで判断しないようにしています。

  • 「なぜ?」
  • 「今は何に困っている?」
  • 「それが解決したら、何が変わる?」

と話を聞いていく。

要望は答えではなく、本当の困りごとを聞き出す入口です。

最初に出てきた答えをそのまま正解にせず、「本当にそうなのか」「なぜそうしたいのか」と一段掘って考えることは、仕事でも役立ちます。

現場の「もっとこうだったらいいのに」を拾う

顧客から相談されなくても、ビジネスアイデアは見つけられます。

自分自身が仕事をしていて、

  • 「これ面倒だな」
  • 「もっと簡単にならないかな」
  • 「なんで毎回こんなことしてるんだろう」

と思うことはありませんか。
私は、そういう感覚を大事にしています。

実際に仕事で使う人だからこそ分かる不便があります。
外から見れば何でもないことでも、毎日その作業をしている人にとっては大きな負担かもしれません。

しかも、長年同じ仕事をしていると、
「こういうものだから」と不便そのものに慣れてしまうことがあります。

だからこそ、「本当にこのやり方しかないのか?」と一度疑ってみる。

  • 時間がかかっているなら短くできないか。
  • 二人でやっているなら一人でできないか。
  • 重いなら軽くできないか。
  • 組み立てにくいなら簡単にできないか。
  • 捨てているものがあるなら再利用できないか。

こういう小さな疑問から、新しい製品やサービスが生まれることがあります。
画期的な発明でなくてもいいんです。

今より少し楽になる。少し安くなる。少し早くなる。

それだけでも、困っている人にとっては十分な価値があります。

成功事例は「何が売れたか」だけ見ない

ビジネスアイデアを探すときに、他社の成功事例を見るのも悪くありません。

ただ、「この会社はサブスクで成功した」「ネット販売が伸びている」という部分だけを見ても、あまり意味はないと思っています。

見るべきなのは、
なぜ、その商品やサービスにお金を払う人がいるのか。

たとえば定期購入のサービスなら、

  • 「毎回注文する手間をなくしているのか」
  • 「買い忘れを防いでいるのか」
  • 「継続できないという問題を解決しているのか」

まで考えてみる。

成功した商品そのものを真似する必要はありません。
その商品が、
どんな困りごとを、どうやって解決しているのか
を考える。

そこから、自分が知っている業界や仕事に置き換えてみると、別のアイデアが出てきます。

自分が知っている仕事ほどアイデアは見つけやすい

新しいビジネスというと、「自分が知らない世界に何かチャンスがあるんじゃないか」と考える人もいると思います。

でも私は、まず自分が知っているところを探した方がいいと思っています。

  • 長く働いた業界。
  • 今やっている仕事。
  • 以前経験した仕事。
  • 自分が得意なこと。
  • そこで感じてきた不便。
  • これまで誰かから相談されたこと。

こういうものは、立派な材料です。
その業界を知らない人には気づけない問題を、自分は知っているかもしれません。

ビジネスアイデアを考えるために、必ずしもまったく新しい知識を身につける必要はありません。

これまで自分が経験してきたことを、別の角度から見直す。

そこにチャンスがあることもあります。

アイデアが出たら、まず小さく「形」にする

ビジネスアイデアが出たら、私はまず小さく形にしてみることをおすすめします。

これは、商品を作る場合でも、サービスを提供する場合でも同じです。

頭の中ではうまくいきそうでも、実際にやってみると、

  • 「思ったより使いにくい」
  • 「想定以上に時間がかかる」
  • 「ここは説明しないと伝わらない」
  • 「このやり方では利益が出ない」

といった問題が出てきます。

私は仕事で製品を作るときも、どれだけ細かく考えて図面を書いても、実際に形にしてみると、
「ん? なんか違うな」となることが何度もあります。

でもこれは、形のある商品だけの話ではありません。
サービスでも同じです。

どれだけきれいな事業計画を作っても、実際に人に提供してみないと、

「この説明では分かりにくい」
「思ったより手間がかかる」
「お客さんが求めていたのはそこじゃない」
といったことは分かりません。

実際に作る、実際に提供する。
そこで初めて見える問題があります。

だから最初から大きなお金をかける必要はありません。

モノなら、自分で手作りできる範囲でまず一つ作ってみる。サービスなら、まず一人に提供してみる。

完成度は低くてもいい。
まず現実に出して、使ってもらう。
そこで出た問題を直していけばいいんです。

最初に作るべきなのは完成品ではなく、
「本当に使えるかを試せる最低限の形」だと思います。

最初から自分一人で100%まで仕上げようとすると、方向が違ったときの手戻りも大きくなります。仕事のたたき台でも、早い段階で形にして人に見せることの大切さを書いています。

「欲しいと言う人」ではなく、実際にお金を払う人を見る

もう一つ大事なのが、
その商品やサービスに、本当にお金を払う人がいるのか
を確かめることです。

ここも、考えているだけでは分かりません。

「これ、あったらいいと思う?」
「こういうサービス、使ってみたい?」

と聞けば、

「いいと思う」「使ってみたい」
と答える人は多いです。

でも、その答えと実際にお金を払うかどうかは別です。

商品なら買ってもらう。
サービスなら申し込んでもらう。

相談業なら料金を払って相談してもらう。
講座なら受講料を払って参加してもらう。
テンプレートや教材なら、実際に購入してもらう。

大事なのは、

「興味があります」と言う人の数ではなく、「この金額なら払います」と実際に行動する人の数を見ることです。

だから私は、最初から大きなお金をかけてアンケートや市場調査をするより、まず小さく販売してみる方がいいと思っています。

もちろん、最初から大勢に売る必要はありません。

家族でも、友人でも、知り合いでもいい。
あるいは、SNSや既存の顧客に少人数だけ募集してみてもいい。

まず一件、実際にお金を払ってもらう。

そこで初めて、

「この価格なら買う人がいる」
「興味は持たれるけど申し込みまでは来ない」
「思ったより手間がかかって、この金額では合わない」

といったことが見えてきます。

無形商材なら、ここで提供にかかる時間や工数もかなり大事です。

売れたとしても、
「1万円で売れたけど、対応に10時間かかった」なら、そのままではビジネスとして厳しいかもしれません。

だから見るのは、単に売れたかどうかだけではありません。

誰が、いくらなら、お金を払うのか。

その金額で、自分側も続けられるのか。

そこまで小さく試してみる。

私は、これがビジネスアイデアを現実にするうえでかなり大事だと思っています。

まとめ|ビジネスアイデアは困りごとから見つけて、小さく試す

ビジネスアイデアが思いつかないとき、無理に画期的なものを考える必要はありません。

私は、新しい製品やサービスの種は、意外と身近なところにあると思っています。

顧客から言われた、「これで困っている」という一言。
仕事をしていて感じた、「もっとこうだったらいいのに」という不満。

普段なら流してしまうようなことの中に、ヒントがあります。

そして、要望をそのまま受け取るだけではなく、
「なぜ、それが必要なのか?」まで考えてみる。
本当の問題が見えれば、解決方法も一つではなくなります。
そして、アイデアが出たら頭の中だけで完成させようとしない。

まず小さく形にしてみる。

商品なら、できる範囲で試作品を作る。
サービスなら、まず一人に提供してみる。
実際にやってみることで、考えているだけでは見えなかった問題が出てきます。

さらに大事なのが、本当にお金を払ってくれる人がいるかを確かめることです。

「これ、あったらいいと思う?」と聞くだけでは分かりません。

商品なら買ってもらう。
サービスなら申し込んでもらう。

まず一件でもいいから、実際にお金を払ってもらう。

そこで初めて、

  • 「このアイデアには需要があるのか」
  • 「この価格で売れるのか」
  • 「この金額で自分も続けられるのか」

が少しずつ見えてきます。

困りごとを見つける。
本当の課題を聞き出す。
小さく形にする。
実際に売ってみる。

ビジネスアイデアは、最初から完成された答えを出すものではありません。

小さく試して、問題を見つけて、直していく。

私は、その繰り返しで現実に使えるビジネスへ近づいていくと思っています。