「仕事を教えてもらえない。」
新人の愚痴として、よく聞く言葉です。
この話をすると、
「最近の若い子は受け身だから。」
と言う人もいれば、
「教える側が悪い。」
と言う人もいます。
私は、どちらも見てきました。
だから言えます。
仕事を教えない人は、本当にいます。
朝から夕方まで、何も教えない現場

私が職人をしていた頃、他社の人間でこんな光景を見ました。
新人が朝から現場に来る。でも先輩は何も教えない。
「そこに立って見とけ。」
それだけ。
新人は朝から夕方まで、本当に立っているだけでした。
指示もない。
質問もしない。
工具にも触らない。
ただ立ったまま、時間だけが過ぎていく。
私は、これは教育ではなく放置だ。
そう思いました。
事務職でも同じだった

事務職でも同じでした。
新しく入った事務員さんに、
誰も仕事を教えない会社を見たことがあります。
仕事は振られない。
電話も鳴らない。
一日中、席に座って待つだけ。
ある日、その事務員さんは
編み物を始めました。
たまたま社長が出社してきて、
「え?編み物してるの?」と聞くと、
「はい。趣味なんです。」
と普通に答えたそうです。
嘘みたいですが、実話です。
別の人は、一日中ネットサーフィンをしていました。
後から聞くと、
「暇すぎて苦痛だった。」そうです。
私はその話を聞いて、
「いや、仕事を振ってあげてよ。」
と思いました。
これでは仕事を覚えられるはずがありません。
だから私は、「仕事を教えてもらえない。」という人の話を、頭ごなしに否定することはできません。
実際に、そういう会社はあります。
それでも、人は二つに分かれる

同じ環境でも、全員が同じ結果にはなりませんでした。
一人は、
「何も言われないし。」と言って、ただ一日を終える。
もう一人は、
- 掃除をする。
- 道具を片付ける。
- 先輩の後ろをついて歩く。
- メモを取る。
- 「何かありませんか?」と聞き続ける。
嫌がられても、また聞く。
すると、少しずつ仕事を任されるようになりました。
悪い環境でも成長する人はいる
誤解してほしくないのは、
教えない先輩を肯定したいわけではありません。
教える立場なら、教える責任があります。
新人が育たない環境は、会社にとって大きな損失です。
でも同時に、悪い環境だからといって、全員が成長できないわけでもありません。
その環境の中でも、自分から仕事を探す人。
見て覚える人。
質問する人。
そういう人は、少しずつ前へ進んでいきます。
環境は選べなくても、行動は選べる

もちろん、良い会社に入ることが一番です。
教えてくれる先輩がいる職場なら、それに越したことはありません。
でも、現実にはそうではない会社もあります。
だからこそ私は、環境のせいにするな。とは言いません。
でも、環境だけのせいにもしてほしくありません。
自分から動くことは、どんな環境でもできます。
暇な時間の使い方で、その人の未来は決まります。
何もしない人。スマホを見る人。愚痴を言う人。
仕事を探す人。勉強する人。
一時間や一日では、大きな差はつきません。
でも、一年後、二年後、三年後。
大きな差になります。
暇な時間とは、「何もしなくていい時間」ではありません。
自分で成長を選べる時間なんです。
指示を待つか。自分で動くか。
その積み重ねが、数年後には大きな差になります。
まとめ
仕事を教えない人は、実際にいます。
そんな職場は決して良い職場ではありません。
でも、その環境で
「だから何もできなかった。」
で終わる人と、
「この環境でも学べることはないか。」
と動く人がいます。
数年後、大きな差がつくのは後者です。
教える側には、教える責任があります。
でも、
自分の人生を前に進める責任は、自分にしかありません。
私は、そう考えています。
仕事の面白さや目的も、誰かに教えてもらうだけでは分からないことがあります。経験によって見える景色については、こちらの記事をご覧ください。
分からないことを抱え込まず、自分から聞きに行くことも大切です。私自身、「相談すること」が仕事の進め方を変えた経験があります。



