「Aさんはこう言っていました。」
「でもBさんは違うと言っています。」
仕事をしていると、上司や先輩の指示が食い違うことがあります。
そんなとき、
「どうすればいいんだろう。」
と悩んだ経験はありませんか。
私も社会人として20年以上働いてきましたが、この場面は何度も見てきました。
そして、そのたびに思うことがあります。
仕事で一番危ないのは、分からないまま勝手に判断することです。
分からないまま勝手に判断しない

以前、こんなことがありました。
Aさんが、そこまで急ぎではない仕事をしていました。
その日、私はもっと優先してほしい仕事があったので、
「Aさん、その仕事は後でいいから、先にこっちをお願いします。」
と伝えました。
Aさんは、「分かりました。」と返事をしました。
ところが、一時間後。
見に行くと、Aさんはまた最初の仕事をしていたんです。
「どうして?」と聞くと、
「Bさんからも、この仕事をやるように言われていたので……。」
と言いました。
Aさんからすると、
「Bさんにも言われた。でも、あなたにも言われた。どっちをやればいいんだろう。」
そう考えたのでしょう。
そして、自分で
「先に言われた方をやろう。」と判断したのです。
私が問題だと思ったのは、その判断ではありません。
分からないまま仕事を進めたことです。
指示が食い違うことは珍しくない

こんな経験はありませんか。
- 昨日言われたことが、今日は変わっている。
- 上司ごとに、同じ作業でも教え方が違う。
- Aさんには「急いで」と言われ、Bさんには「後でいい」と言われる。
- 作業中に別の仕事を頼まれ、何を優先すればいいか分からなくなる。
現場では、こういうことは珍しくありません。
上司同士が情報共有できていないこともあります。
途中で優先順位が変わることもあります。
指示された側だけが、
「あれ?言っていることが違う。」
と気付く場面もあります。
だから、
指示が食い違うこと自体は問題ではありません。
本当に問題なのは、
分からないまま、自分で判断してしまうことです。
以前には、こんなこともありました。
Bさんからは「○○をやって。」
Cさんからは「△△をやって。」
と言われたAさん。
「どっちをやればいいんだよ!」と混乱した結果、
○○でも△△でもない、
まったく別の仕事を始めていました。
笑い話のようですが、本当にあった話です。
迷ったら確認するのも仕事

こんなときは、難しく考える必要はありません。
「Bさんからは○○をやるように言われています。」
「今回はどちらを優先すればいいですか?」
この一言で十分です。
確認することは、仕事ができない証拠ではありません。
むしろ、仕事ができる人ほど確認します。
確認にかかる時間は30秒。
でも、間違った仕事をしてしまえば、
何時間もやり直しになることがあります。
上司同士で調整するのは管理職の仕事

部下がやるべきことは、
「指示が食い違っています。」と伝えることです。
どちらの指示が正しいのか。どちらを優先するのか。
それを決めるのは、上司の仕事です。
部下が一人で悩む必要はありません。
情報を伝える。判断は上司に任せる。
それが、一番仕事がスムーズに進みます。
一人で抱え込んで100%考えてから相談する必要はありません。私も以前はそう考えていましたが、今は早めに相談した方が仕事はうまく進むと考えています。
まとめ
上司や先輩の指示が食い違うことは、どこの会社でも起こります。
そんなときは、
- 一人で勝手に判断しない。
- 「どちらを優先すればいいですか?」と確認する。
- 判断は上司に任せる。
この三つを意識してみてください。
確認することは、恥ずかしいことではありません。
確認を面倒くさがる方が、あとで何倍も面倒になります。
仕事ができる人ほど、自分だけで抱え込まず、必要な確認をしながら仕事を進めています。
確認するときも、「分かりません」だけでは足りません。相手が判断できる情報を渡すことが、仕事をスムーズに進めるコツです。


