
責任の重い仕事はやりたくない…

責任を取りたくないから出世したくない!
最近、こんな言葉をよく聞きます。
でも私は、この言葉を聞くたびに違和感があります。
なぜなら、多くの人は
「責任を持つこと」と「責任を取ること」を
同じ意味で使っているからです。
私は、この二つはまったく違うものだと思っています。
社員が本当にやるべき責任とは

私は社員だった頃、「責任を取らなければ。」
なんて考えたことはありませんでした。
考えていたのは、
「責任を持って仕事をしよう。」ということだけです。
- 確認をする。
- 手を抜かない。
- 分からないことは聞く。
- 自分にできることを精一杯やる。
それでも、人間だから失敗することはあります。
その時は反省します。
同じ失敗を繰り返さないよう改善します。
でも、失敗したからといって
社員が会社を代表して責任を取ることはできません。
なぜなら、その権限がないからです。
責任を取るのは誰か

社員がミスをした。
お客様へ謝る。
損害が出た。
会社の信用が傷ついた。
その時、最後に責任を取るのは誰でしょうか。
社長です。
なぜなら、会社を経営しているのは社長だからです。
決裁権がある。
利益を得る権利がある。
そして、その結果に対する責任も負っています。
一方で、社員は会社を経営しているわけではありません。
だから私は、
社員は責任を取らなくていいのではなく、責任を取りようがない立場だと思っています。
- 会社を代表して謝罪する。
- 損害を引き受ける。
- 会社の存続を決める。
それは社員にはできません。
だから社員がやるべきことは、
責任を取ることではなく、責任を持って仕事をすること。
私は、この違いがとても大切だと思っています。
「責任を取りたくない」という言葉に違和感がある理由

だから私は、
「責任を取りたくないから昇進したくない。」
という言葉に違和感があります。
私には、「責任を取ること」が嫌なのではなく、
「責任を持って仕事をすること」から目を背けているように聞こえることがあります。
責任を持って仕事をすることは、役職に関係なく全員に求められます。
一方で、
責任を取るのは、最後の決断をする立場の人です。
この二つを混同すると、
責任という言葉だけが一人歩きしてしまいます。
経営者になって初めて分かったこと

社員の頃は、「社長って大変そうだな。」
くらいにしか思っていませんでした。
でも経営者になって分かったことがあります。
社員の失敗も、会社の赤字も、取引先とのトラブルも、
最後は自分が引き受ける。
それが経営者です。
だから私は、社員が一生懸命やった結果の失敗なら、
頭ごなしに責めることはありません。
失敗よりも、その人が責任を持って仕事をしたかどうかを見るようになりました。
まとめ
私は、責任を持つことと、責任を取ることは別物だと思っています。
社員は、責任を持って仕事をすればいい。
- 確認をする。
- 考える。
- 改善する。
それで十分です。
最後に責任を取るのは経営者の仕事。
だから私は、経営者という立場を選びました。
責任を取る覚悟があるからこそ、自由に経営できる。
私はそう考えています。
社員は失敗してもいい。
ただし、手を抜くことだけは責任放棄です。
最後の責任は、社長が取る。
それが、私の考える経営者の責任です。
責任を持って仕事をするとは、一人で抱え込むことではありません。私自身、「相談すること」も責任の一つだと考えるようになりました。詳しくはこちらの記事で書いています。
私自身も、社員だった頃と経営者になった今では、「責任」という言葉の見え方が大きく変わりました。経験によって見える世界が変わることについては、こちらの記事でも紹介しています。


