「何度言っても同じ失敗をする。」
「言われたことをやらない。」
「自己流ばかりで話を聞かない。」
部下や後輩を教える立場になると、こんな悩みを抱えることがあります。
私も建設業で20年以上働き、多くの新人や後輩を教えてきました。
その中で感じたのは、
部下は全員同じ育て方では育たない、ということです。
だから私は、相手に合わせて教え方を変えるようになりました。
部下への対処法① 言葉だけで伝わらないなら、見せる

何度説明しても、自己流を続ける部下がいます。
そんなとき、私は同じ説明を繰り返しません。
実際にやって見せます。
以前、ある新人に
「このやり方の方が早い。」と教えました。
でも、なかなか納得してくれません。
そこで、お互いに同じ作業をして時間を測りました。
結果は、私が3分。新人が5分。
その新人は言いました。
「2分しか変わらないじゃないですか。」
そこで私は、すぐにこう聞きました。
「この作業、今日50回やるよね。何時間違う?」
新人は少し考えて、
「めっちゃ違いますね」と納得してくれました。
仕事は、一回だけなら小さな差かもしれません。
でも、その積み重ねが、一日、一か月、一年では大きな差になります。
人は、言葉だけでは納得できないことがあります。
だから私は、
感覚ではなく、数字で伝える。
それが一番伝わることも多いと思っています。
部下への対処法② 失敗させる勇気を持つ

- 言葉で説明する。
- 実際にやって見せる。
- 時間や仕上がりの違いも見せる。
それでも納得しない人がいます。
そんなとき、私は取り返しのつく失敗なら、あえて止めません。
もちろん、
- ケガをする。
- 大きな損害が出る。
- 取り返しがつかない。
そんな失敗は止めます。
でも、
- やり直しになる。
- 少し恥をかく。
- 時間を無駄にする。
その程度なら、一度経験してもらいます。
人は、人から教えられたことより、
自分で経験したことの方が忘れません。
だから私は、失敗をゼロにすることより、
成長につながる失敗を見極めることを大切にしています。
型を身につけることの大切さは、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
部下への対処法③ 勤務態度の問題は一人で抱え込まない

仕事が遅い。覚えが悪い。
これは経験で改善することがあります。
でも、
- 挨拶をしない。
- 遅刻を繰り返す。
- 無断欠勤をする。
これは仕事の能力ではなく、勤務態度の問題です。
私は、何度か注意しても改善しない場合は、自分だけで抱え込みません。
早い段階で上司や経営陣へ共有します。
そして、それでも改善しない人は、
「きっと変わってくれる。」とは考えません。
- その人が急に休んでも現場が回るようにする。
- 重要な仕事を一人へ任せすぎない。
- 代わりに動ける人を育てる。
最悪のケースを想定して準備する。
これも管理する立場の仕事だと思っています。
部下への対処法④ 時間を使う相手を見極める

勤務態度だけでなく、教え方を変えても成長しない人もいます。
そんなときは、教え方ではなく、
時間の使い方を考えるようになりました。
私は10年以上前、8人の新人をまとめて教えました。
今も残っているのは、一人だけです。
その人は一番器用だったわけではありません。
体力もなく、仕事中に倒れたこともありました。
周りから笑われることもありました。
それでも辞めませんでした。
- 教えたことを素直にやる。
- 分からなければ聞く。
- 少しずつできることを増やしていく。
そんな人でした。
一方で、器用でも、
- 教えても自己流を続ける。
- 注意すると言い訳をする。
- 同じ失敗を何度も繰り返す。
そんな人たちは辞めていきました。
そこで私は考え方を変えました。
最初は全員に同じように教えます。
でも、その後は違います。
学ぼうとする人には、時間を惜しまない。
学ぶ気のない人には、必要以上に時間を使わない。
教える時間にも限りがあります。
だからこそ、その時間を誰に使うかも、教える側には大切な判断だと思っています。
教える側の話を書きましたが、残念ながら世の中には仕事を教えてくれない人もいます。そんな環境で悩んでいる方は、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ
部下が言うことを聞かないときは、
- 言葉だけで伝わらないなら、実際に見せる
- それでもダメなら、小さな失敗を経験させる
- 勤務態度の問題は一人で抱え込まず、最悪を想定して備える
- 時間を使う相手を見極める
この四つを意識してみてください。
部下を育てることは大切です。
でも、一人だけに時間を使い続けることが正解とは限りません。
教える時間にも限りがあります。
だから私は、
成長しようとする人には全力で教える。
学ぶ気のない人には必要以上に時間を使わない。
それが、結果として本人にも、周りにも、組織にも良い教育につながると考えています。
人を変えようとするより、
自分の教え方や接し方を変える方が早い。




