【勘違い】仕事が速い人が、仕事ができる人とは限らない 

オフィス風景 仕事術

新人の頃、
「〇〇さんは仕事が速い。」

上司はそう褒めていました。
でも、現場にいた後輩全員が思っていました。

「いや、それは違う。」

その人が速かったわけではありません。
自分がやるべき準備や片付け、細かな雑務を、他の人がやっていただけでした。

本人に悪気はありません。
むしろ本気で、「俺は仕事が速い。」
そう信じていました。

この出来事は、今でも私の中に残っています。

なぜなら、「仕事が速い」と「仕事ができる」は、まったく別の話だと気付いたからです。

上司が見ていたもの、現場が見ていたもの

仕事をふる上司

なぜ上司は、その先輩を高く評価していたのでしょうか。理由は簡単です。

上司から見えるのは、成果とスピードだからです。

早く終わらせた。たくさん仕事をこなした。
それだけを見ると、「仕事ができる人」に見えます。

でも現場にいる人には、その裏側が見えています。

誰が準備をしたのか。
誰が片付けたのか。
誰が後始末をしたのか。
誰がフォローしていたのか。

仕事は、一人では完結しません。

誰かが楽をした分だけ、誰かの仕事は増えていることがあります。

人は、自分が奪っている時間に気付きにくい

人に仕事を押し付ける

これはどの職種、業種でも当てはまる話でしょう。

営業なら、契約だけ取ってあとは事務任せの人。 
事務なら、入力は速いのにミスが多い人。
プログラマーなら、自分しか読めないコードを書く人。

本人は速く仕事を終えたつもりでも、その後に誰かが何時間もフォローしていることがあります。

つまり、

自分の時間を短縮しただけで、チーム全体の時間は短縮されていない。

それどころか、増えていることすらあります。
怖いのは、本人にはその自覚がないことです。

誰かが自然にフォローしてくれる環境にいると、
「自分は仕事が速い。」
と、本気で思ってしまうことがあります。

本当に仕事ができる人とは

チームワーク 会社員

では、本当に仕事ができる人とは、どんな人でしょうか。

仕事ができる人は、

  • 周りが仕事をしやすいように動く人
  • 手戻りを減らせる人
  • 後工程を考えて仕事ができる人
  • 必要な情報をきちんと残せる人
  • 困っている人を自然に助けられる人

共通しているのは、
自分だけが楽になる仕事をしないこと。

仕事とは、自分だけで完結するものではありません。
だからこそ、周りの仕事を減らせる人ほど、本当に価値のある仕事をしているのだと思います。

評価される人と、本当に価値を生んでいる人は違うことがある

サポートしあう人々

仕事では、目立つ人が評価されることがあります。

数字を出す人。
早く終わらせる人。

もちろん、それも大切です。
でも、
その成果が誰かの負担の上に成り立っているなら、
それは本当に「仕事ができる」と言えるのでしょうか。

私は少し疑問です。
現場には、目立たなくても、周りが働きやすいように動いている人がいます。

その人がいるから、チーム全体がスムーズに回っている。

そんな人こそ、本当に価値を生んでいる人ではないでしょうか。

「速さ」だけで仕事を評価しない

走る会社員

もちろん、仕事が速いことは武器です。
私も速く仕事を終わらせられる人はすごいと思います。

でも、速さだけでは仕事は測れません。

仕事とは、自分一人で終わるものではないからです。

もし評価するなら、
「その人がいることで、周りの仕事は楽になったか。」

この視点も持ってほしいと思います。

まとめ

仕事が速い人は、自分の時間を短縮する人です。

一方で、本当に仕事ができる人は、
チーム全体の時間を短縮する人です。

自分が5分早く終わることよりも、
周りの人が1分ずつ楽になる仕事の方が、結果として大きな価値を生みます。

だから私は、仕事ができる人を評価するとき、「速さ」だけを見ないようにしています。

仕事が速い人は、自分の時間を短縮する。

仕事ができる人は、チーム全体の時間を生み出す。

私は、そんな人を本当に仕事ができる人だと思っています。

仕事ができる人を見極めるには、「速さ」だけでは足りません。経験を積むと、仕事そのものの見え方や評価軸も変わってきます。その考え方については、こちらの記事で詳しく書いています。

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