「仕事に疲れた。もう何もしたくない。」
そう感じる日は、誰にでもあります。
ただ、仕事の疲れには、休めば戻る疲れと、休んでもまた同じように消耗する疲れがあります。
前者なら睡眠や休息を優先すればいい。
でも、仕事量や人間関係、分からない仕事を抱えていることが原因なら、休むだけでは同じ状態を繰り返します。
私は、疲れているときに無理に前向きになる必要はないと思っています。まず休む。
そのうえで、何に疲れているのかを整理する。
それでも苦しいなら、やり方や環境を変える。
休んでもつらさが変わらないなら、一時的な疲労ではなく、仕事や職場環境そのものを見直す必要があるかもしれません。仕事・職場・疲労を切り分けたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
仕事が向いていないと感じて辞めたい時の自己分析ポイントまとめ
この記事では、仕事に疲れたと感じたときに、まずやってほしい3つのことを紹介します。気合いで乗り切る方法ではなく、自分を立て直すための考え方です。
仕事に疲れたら「休むか変えるか」を分ける
「仕事に疲れた」と一言で言っても、原因は人によって違います。
たとえば、
- 最近忙しくて、単純に睡眠時間が足りていない
- 新しい仕事を覚えることに疲れている
- ミスが続いて自信をなくしている
- 上司や同僚との人間関係がしんどい
- 仕事量が多すぎて終わらない
- 仕事内容そのものに疑問を感じている
同じ「疲れた」でも、対処法はまったく違います。
単純な疲労なら、まず休めばいい。
でも上司との関係に疲れているのに、週末にたくさん寝ても、月曜日になればまた同じ上司がいます。
仕事量が原因なら、趣味で気分転換をしても仕事量そのものは減りません。
だから私は、仕事に疲れたときほど、
「休めば戻る疲れなのか、それとも原因そのものを変える必要があるのか」
を分けて考えた方がいいと思っています。
特に新社会人で、4月から新しい環境を走り続け、ゴールデンウィーク前後から急にしんどくなった場合は、環境の変化による疲れが出ている可能性もあります。
まずは「自分は何に疲れているのか」を考えるところから始めましょう。
仕事に疲れたときにやるべき3つのこと
仕事に疲れているときに、いきなり人生の答えを出す必要はありません。
私は、まず次の3つから始めればいいと思っています。
①まず休んで、判断できる状態に戻す
仕事に疲れているときほど、
「もっと頑張らないと」
「休日も何かしないともったいない」
と考えてしまうことがあります。
でも、本当に疲れているなら、まず休む。
それでいいと思います。
- 睡眠時間を確保する。
- きちんと食事をとる。
- 風呂に入る。
- 仕事のことを考えない時間をつくる。
特別なケアを始める前に、まず普通の生活に戻す。
仕事に疲れているときに、資格の勉強を始めたり、新しい習慣を増やしたりする必要はありません。
疲れているなら、何もしない休日があってもいい。
疲れが溜まると、休むことさえ面倒になり、仕事へのやる気そのものが出なくなることもあります。そんな日は、無理に気持ちを上げるより、調子が悪い日の働き方に切り替えてください。
【仕事のやる気が出ない】無理に上げなくていい。調子が悪い日の働き方
ただし、しっかり休んでも月曜日になるたびに同じように強く消耗するなら、
「休みが足りない」以外に原因がある
と考えた方がいいかもしれません。
②疲れの原因を紙に書き出してみる
少し落ち着いたら、何に疲れているのかを書き出してみます。
昔の私は、こういうときに「ポジティブなことを書こう」「感謝したことを書こう」と考えていました。
でも、仕事に疲れている人が無理に前向きなことを書く必要はないと思います。まず事実を書けばいい。
たとえば、
何があった?
「上司から急な仕事を頼まれた」
何が嫌だった?
「今日中と言われて焦った」
何に疲れた?
「仕事そのものより、予定を崩されたこと」
変えられることは?
「次から期限と優先順位を確認する」
こんな感じです。
頭の中だけで、
「仕事が嫌だ」「もう疲れた」「辞めたい」
と考えていると、全部が一つの大きな問題に見えてしまいます。
でも書き出してみると、
「仕事全部が嫌なわけじゃないな」
「この上司とのやり取りがしんどいんだな」
「単純に仕事を抱えすぎているな」
と、問題が小さく分かれてくることがあります。
問題が分かれれば、対処法も考えやすくなります。
仕事のストレスそのものを整理したい場合は、こちらの記事でも詳しく書いています。
③仕事以外に「逃げ場」をつくっておく
仕事に疲れたときに、趣味を持つのはいいことだと思います。ただ、趣味まで成長や成果につなげる必要はありません。
- 釣りでもいい。
- ゲームでもいい。
- 漫画でも、小説でも、映画でもいい。
- 散歩でもいい。
- 一人でぼーっとする時間でもいい。
大切なのは、
仕事以外にも自分の世界があることです。
仕事だけで一日が終わり、
仕事で褒められれば嬉しい。
仕事で失敗すれば落ち込む。
仕事の人間関係が悪くなれば、人生全部が嫌になる。
これでは、仕事の占める割合が大きすぎます。
仕事は大切です。でも、人生の全部ではありません。
仕事以外に好きなことがある。
会社以外に話せる人がいる。
いざとなれば転職することもできる。
別の仕事につながるスキルを勉強している。
少しでも貯金がある。
こういうものも全部、私は「逃げ場」だと思っています。逃げ場があるから、必ず逃げるわけではありません。
逃げられると分かっているから、今いる場所でも落ち着いて考えられる。
選択肢を持っておくことは、自分を守ることでもあります。
休んでも戻らないなら疲れの原因を変える
仕事に疲れたら、まず休む。
でも、休むだけで全部解決するわけではありません。
何度休んでも同じ原因で疲れているなら、今度はその原因を見た方がいい。
何度休んでも体力のきつさが続くなら、年齢に合った働き方そのものを考えた方がいい場合もあります。【40代で仕事が体力的にきつい】若い頃と同じ働き方はやめようでは、若い頃と同じ働き方を見直す考え方を書いています。
たとえば、「仕事が分からなくて毎日不安」なら、
仕事を覚える方法や質問の仕方を変える。
誰も仕事を教えてくれないことが原因なら、こちらの記事も参考になると思います。
「上司との関係がつらい」なら、その上司との距離や接し方を考える。
「仕事量が多すぎる」なら、優先順位を確認したり、上司に相談したり、抱えている仕事そのものを見直す。
ここで大切なのは、
疲れている自分だけを直そうとしないことです。
原因が環境にあるのに、
「自分の考え方を変えよう」
「もっとポジティブになろう」
「ストレスに強くなろう」
と自分ばかり変えても、同じことを繰り返します。
自分で変えられる部分は変える。
仕事のやり方で変えられる部分も変える。
それでも無理なら、環境を変えることも選択肢です。
仕事を辞めたいときほど選択肢を増やして考える
仕事に疲れていると、「もう辞めたい」と思うこともあります。私は、辞めたいと思うこと自体は悪いことだとは思いません。
ただ、「辞める」か「我慢する」か。
この二択にしない方がいい。
- 上司に相談する。
- 部署を変える。
- 有給を使う。
- 休職する。
- 働きながら転職先を探す。
- 資格を取って選べる仕事を増やす。
- 場合によっては、本当に辞める。
選択肢はいくつもあります。
逆に、明らかに強いストレスが続いていたり、眠れない、食べられない、日常生活にも支障が出ていたりするなら、
「もう少し頑張れば何とかなる」
と一人だけで抱え込まないでください。
会社の相談窓口や産業医、医療機関など、外に相談することも選択肢です。
疲れているときに必要なのは、必ずしも「頑張ること」ではありません。
自分が取れる選択肢を増やすこと。
それだけでも、見え方は変わります。
まとめ|仕事に疲れたら、まず自分を立て直そう
仕事に疲れたと感じたら、いきなり前向きになる必要はありません。
まず休む。
次に、何に疲れているのかを書き出す。
そして、仕事以外の逃げ場や選択肢を持つ。
それでも同じ疲れを繰り返すなら、今度は疲れの原因そのものを変える。
私は、この順番でいいと思っています。
仕事に疲れているとき、
「自分は弱い」
「もっと頑張らないと」
と考えても、問題は解決しません。
反対に、「こんな会社、今すぐ辞めてやる」
と急いで答えを出す必要もありません。
まず、自分がちゃんと判断できるところまで戻す。
そのあとで、
- 休めばいいのか。
- やり方を変えればいいのか。
- 人との距離を変えればいいのか。
- 環境そのものを変えた方がいいのか。
一つずつ考えていけばいい。
疲れているときほど、答えを急がなくて大丈夫です。




